2008年06月29日

梅雨時の熱中症について

車内熱中症は、自動車内で起きる熱中症のことをいいますが、真夏に起きると思われがちのようです。

しかし、自動車内の幼児や乳児の熱中症は、実は気温がそれほど上がらない梅雨や春先でも多発しています。

日差しが強くなくても車内はすぐに真夏と変わらないほどの高温になってしまうのが原因です。専門家は「梅雨の晴れ間の過ごしやすく感じる日でも、油断は禁物」と注意を呼びかけています。

 03年以降、朝日新聞が報じた乳幼児の車内熱中症の死亡事故は全国で11件ありますが、うち8件は3月から6月までに発生していました。

 日本自動車連盟(JAF)は昨年4月下旬、埼玉県の駐車場で、晴天下の日の出から日没まで、乗用車の内と外の温度変化を調べました。テスト日の最高気温は午後1時40分の23.3度だったが、ドアや窓を閉め切った車内は午前11時50分にはフロントガラス付近で57.5度、ダッシュボード付近で70.8度を記録。
運転席付近も午後2時10分には48.7度にまでなった。車内に置いた缶入り炭酸飲料は暑さで自然に破裂しました。

 JAFは最高気温35度を記録した真夏の7月にも調査したが、閉め切った車内の温度は4月の結果と大差はなかったという結果を発表しています。

  JAFの担当者は「事故の背景には、真夏と違い車内が高温になることはないだろうという思いこみがある。今日はそんなに暑くないからとか、短時間だからとか、寝ているから起こすのはかわいそうとか、親のそんな考えが事故の原因になりかねない」と指摘しています。最近はペットの犬などが熱中症の犠牲になることも多いという。

 環境省環境安全課は「乳幼児は汗腺が未発達で、体温調節は体表からの熱の放散に頼っている。車内温度が体温を上回ってしまうとそれができなくなり、熱中症のリスクが高まる」としています。

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2008年03月29日

カフェインと流産のリスク

米最大の健康医療団体「カイザー・パーマネント」の研究チームの調査で妊婦がコーヒーやお茶に含まれるカフェインを多く摂取すると、流産の危険が大幅に高まるこ
とが分かりました。

 研究チームは「新陳代謝機能が完全でない胎児にとって、胎盤を通じて入り込むカフェインの代謝は困難であり、胎児の成長が阻害される可能性がある」
としています。研究論文は米産婦人科ジャーナル(電子版)に掲載されたものです。

 研究チームは1996年から98年にわたって、カリフォルニア州の1063人の妊婦を対象に飲み物の種類などを詳細に調査した。その結果、1日に
カフェイン200ミリグラム(2杯程度のコーヒーに相当)を摂取した妊婦が流産を起こすリスクはカフェインを全く取らない妊婦の2倍に達することが判明したとのこ
とです。

200ミリグラム以下の摂取量でも、流産のリスクは1.4倍になっていました。

カフェイン (caffeine) はアルカロイドの一種。プリン環を持つプリンアルカロイドの一種で、コーヒー類に含まれることからこの名がある。IUPAC名は 1,3,7-トリメチルキサンチン。

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血中の総コレステロール値の低い人の死亡リスク

浜崎智仁富山大教授、大櫛陽一東海大教授らの研究で血中の総コレステロール値が低い人は死亡リスクが高いことが28日までに、分かりました。
特に男性の場合、総コレステロール値が高いほどリスクが低くなる傾向がみられたということです。

大櫛教授らの別の疫学調査では、「悪玉」とされるLDLコレステロールで同様の傾向がみられたとのことです。

 4月から始まる特定健診では、LDLが一定値以上だと受診勧奨となりますが、浜崎教授は「コレステロールを悪者にする説はもともと米国から来たもので、
米国は心臓疾患や肥満が多く、体質が違う。不必要な人まで薬物治療の対象になる」と懸念しています。

 同教授らは、コレステロールと死亡率に関する国内の疫学調査を検索し、「5000人以上を5年以上追跡」などの条件で5本の文献に絞り込み、
延べ約17万3500人分を「メタ分析」という手法で解析しました。 

コレステロール (cholesterol) またはコレステリン (cholesterin) はステロイドに分類され、その中でもステロールとよばれるサブグループに属する有機化合物の一種。

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2007年10月28日

果物の効果

厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調査で果物を毎日たくさん食べる人は、あまり食べない人と比べて脳卒中や心筋梗塞(こうそく)にかかるリスクが最大19%減少することが、分かりました。

果物に豊富に含まれる食物繊維やビタミンなどに予防効果がある可能性があるとしています。

 研究班の坪野吉孝・東北大学教授らは全国に住む45―74歳の日本人男女約8万人を対象に追跡調査。1日あたりの果物の摂取量によって4つのグループに分け、循環器疾患(脳卒中・心筋梗塞)の発症リスクとの関係を調べた。

 追跡期間中、1386人が循環器疾患を発症した。果物の摂取量が1日あたり35グラム前後の最も少ないグループと比べて、同280グラム前後と最も多いグループは発症リスクが19%低かった。同158グラム前後と2番目に多いグループも17%低かった。

 たばこを吸う人と吸わない人に分けて調べると、吸わない人ほど果物による予防効果がはっきりとみられました。

喫煙者は果物をたくさん食べても予防が期待できない可能性があるとしています。

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2007年10月05日

腎臓や前立腺の手術

北国新聞が伝えたところによりますと腎臓や前立腺を手術する際に、腹部の切除を最小限にする手術法を、金大附属病院泌尿器科(並木幹夫教授)が導入しました。

これは、傷口を従来の三分の一にすることで、これまで課題となっていた患者の体力的な負担を大幅に軽減し、入院日数も短縮できるなど、「安全で経済的」な手術となるというものです。

この手術式を考案した並木教授は研究会を開き、北陸での普及を目指しています。

 この手術は「ミニマム創内視鏡下手術」と呼ばれ、従来の手術と同じく腎臓は横腹、前立腺は下腹を切開するが、傷口は従来の十五―三十センチから五―十センチに縮小。

 手術している場所を見やすくするため補助的に内視鏡を使い、執刀医は患部を直接見られるほか、周辺の医師や看護師らもモニター画面に映し出された患部を見ながら、手術が進められるます。

執刀医が手を入れられない奥の場所を縫合するため、プラスチック製の糸送り器なども使われる。

 切開を小さくする手術としては、一九九〇年ごろから始まった腹腔鏡手術がある。腹部に開けた三―五カ所の穴から内視鏡や専用器具を挿入し、二酸化炭素を注入して胃や腸を納めた腹腔を膨らませて行う。

 腹腔鏡手術は患者の回復が早く注目された一方、モニター画面を見ながら器具を操作するためかなりの習熟が必要で、大量出血などのトラブルにも対応が難しかった。死亡事故以外にもトラブルは少なくない。

 並木教授が進めるミニマム創手術は、緊急時にはすぐに傷口を広げて対処できるほか、難易度や執刀医の経験に応じて切開の長さを調整できるため安全性が高い。腹腔鏡のような高価な医療器具がいらず、費用も安いという。

 並木教授は「これまでの医師の経験がそのまま生かせる手術。ゼロから習う必要がある腹腔鏡手術に比べ習得も早いだろう」と話しています。

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末期膵臓(すいぞう)がん治療

富山新聞が伝えたところによりますと、立山町の藤木病院(藤木龍輔院長)は手術ができない末期膵臓(すいぞう)がん患者に対し、温熱、高気圧酸素療法、抗がん剤と薬剤で血流を改善する補助療法の四つを組み合わせることで治療の相乗効果を上げていという記事が紹介されました。

ほかの臓器に比べて低酸素状態にある膵臓の特性を考慮した方法で、過去二年で余命半年から一年と診断された約三十例のうち、四つが完全に併用できた患者五人はいずれも存命しているとしています。

 藤木病院は、二〇〇四年に局所に高周波をあてて四一―四二度に加温し、がん細胞を死滅させる効果があるハイパーサーミア装置を導入した。切除不能ながんの患者に使用し、各療法との併用で成果を挙げている。

 がんの治療では通常、血管新生抑制療法が用いられていますが、藤木院長は「低酸素ストレスがもたらす遺伝子変化が、膵臓がんの増殖と転移につながる」という海外の医学論文に着目、高気圧酸素による治療を取り入れた。

 濃度100%の酸素を体内に取り入れることができる高気圧酸素治療装置を十三年前に導入し、脳梗塞(こうそく)などで血行障害のある患者に使っていたが、膵臓がん患者にも使用した。さらには、血流改善の薬を併用することで膵臓に供給される酸素量を高めた。

 藤木院長によると、これらの補完療法を化学療法と併用することでより抗がん剤の効果が高まり、増殖停止につながっているとしている。成果を挙げているのは五十代から七十代の患者五人で、「四つの療法を完全に実施できた場合、延命の効果が出る」と話している。

以上、富山新聞より記事を抜粋しました

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風邪薬や痛み止めの飲み薬

日本でも広く市販されている風邪薬や痛み止めの飲み薬に含まれる成分が、過剰摂取したり、飲酒を伴ったりした場合に肝臓障害や胃の出血などの重大な副作用を引き起こす危険性があるとして、薬の表示を厳格にして消費者に注意を喚起するよう米食品医薬品局(FDA)は19日、メーカーに求めました。

 報知新聞によりますと、これらの市販薬の服用者数に比べて少数ではあるものの、毎年数千人の死亡に関連しているとしています。多くのメーカーは既に自主的に表示を変更しています。

 対象は、解熱、鎮痛作用があり総合感冒薬などとして市販されているアセトアミノフェンと、非ステロイド系抗炎症薬のアスピリン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン。

 アセトアミノフェンについては、多量に服用する際に肝臓障害の危険性があることを明記するよう勧告。

 非ステロイド系抗炎症薬については、60歳を超えたお年寄りが服用したり、過去に胃かいようや胃の出血があったり、血栓ができないようにする薬を飲んでいたりする場合に、胃の出血を起こす可能性があることを明記するよう求めています。

 いずれも、飲酒を伴ったり、これらの成分を含む薬を複数併用したりする場合は、副作用の危険性が高くなるとしています。

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2007年08月12日

メタボリックシンドロームと尿酸値

虎の門病院健康管理センターの辻裕之医長ら研究グループにより、血液中の尿酸値が高い人は、生活習慣病につながるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になりやすいことをが突き止め、4日、大阪市内で開かれた「高尿酸血症・メタボリックシンドロームリサーチフォーラム」で発表されました。

これは、人間ドックの健診データを解析したもので、メタボリックシンドロームを予測する因子として病気の予防、診断に役立ちそうです。

 辻医師らは昨年、同病院で8年間に人間ドックを受診した男性約1万4500人のデータを統計的に解析。

BMI(体重を身長の2乗で割った値)が25以上の肥満者で高血圧、高血糖など危険因子を複数持つメタボリックシンドローム該当者と尿酸値、尿のpHの関連を調べたところ、初診時に尿酸が7・1mg/dl以上か尿のpHが5・5未満で酸性が強いと、メタボリックシンドロームに陥ることが分かりました。

今回の発表は、約7100人の女性について調べたもので、尿酸値が5・1mg/dl以上で有意な関連があることが示されたものです。

 辻医師は「性別、年齢と関係なく、尿酸値が高まれば、メタボリックシンドロームの状態になる可能性があるので先行指標に使えることが分かった」と話しています。

メタボリックシンドロームと家計

京都大経済研究所の古川雅一研究員(医療経済学)などのグループの試算で、日本人の平均的な体形から、男性で約20キロ、女性で約16キロ体重が増えると、糖尿病の医療費は2・5倍、高血圧の医療費は1・3倍に増えることが、分かりました。

この調査から、肥満は健康に悪いだけではなく、家計にも大きな負担になるという結果がみられました。

 古川研究員らは、肥満に特徴的な病気である糖尿病と高血圧を選び、厚生労働省の「国民医療費」「国民健康・栄養調査」(いずれも2001年)などを基に、20歳以上の血糖値5397人分、血圧4470人分のデータを経済学的手法で分析。

 平均身長の男性(167・1センチ)、女性(153・7センチ)の場合、平均的な体重64・2キロ、54・3キロでは、糖尿病の1人当たりの年間医療費は9万1000円、高血圧は5万円との結果でした。

体重がそれぞれ肥満と判定される83・8キロ、70・9キロに増えると、医療費は22万7000円、6万5000円にそれぞれ跳ね上がることが分かりました。

 古川研究員は「生活習慣を改善して体重を減らすことは、メタボリックシンドロームの予防だけでなく、家計のためにもなる。ダイエットに励む新たな動機付けになるのではないか」と話しています。

2007年07月29日

メタボリック症候群が及ぼす影響について

島袋充生・琉球大医学部講師(循環器病学)らがメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の人はそうでない人に比べて、心筋梗塞など心臓血管系の病気になる危険性が男性で約2.5倍、女性で約1.8倍になるとの研究結果を、まとめました。

 これは、沖縄県の約7000人を対象にした疫学調査で、島袋講師は「同症候群と心臓血管の病気との関連が裏付けられた」としています。

 島袋講師らは、2003年5月から04年3月までの間に、沖縄県豊見城市の病院で人間ドックを受けた30歳以上の男女から、腹部の肥満に加え血圧、血糖値、中性脂肪のうち2つ以上が高く、同症候群の基準を満たす男性1069人、女性153人を選びました。

 この人たちに今年2月以降、聞き取りやアンケートを実施。心筋梗塞や大動脈瘤などを発症した確率(累積発症率)を調べたところ、男性では約28%で、同症候群でなかった男性に比べ約2.5倍危険という結果になりました。

 女性では発症率は約9%で、危険性は同症候群でない人の約1.8倍だった。

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